ホームマレーシアニュース下船客、マレーシアで感染発覚「ウエステルダム」から降りた米女性から
下船客、マレーシアで感染発覚「ウエステルダム」から降りた米女性から

下船客、マレーシアで感染発覚「ウエステルダム」から降りた米女性から

2020.02.27 コロナ

保健省のノール・ヒシャム事務次官は2月15日、新型コロナウイルス「Covid19」の感染者が22人に達したことを発表した。22人目の感染者は米国人女性(83)で、カンボジアに入港した米籍クルーズ船「ウエステルダム」の乗客。容態は安定しているという。

「ウエステルダム(乗客・乗員2257人)」は、新型コロナウイルスの感染した疑いがある乗客がいるとして日本やベトナムなどが入港拒否にあったのち、13日にようやくカンボジアのシアヌークビル港に入港した。当初、カンボジアの保健当局は「乗客に感染者はいない」として、乗客の多くは船を降り、希望する目的地へと向かった。

今回感染が見つかった。この米国人女性は、同船から下船後、マレーシア航空のチャーター機で他の乗船客145人とともにクアラルンプール国際空港(KLIA)に到着。その後アムステルダム行きのKLMオランダ航空便への搭乗前体温検査で異常が発見されたという。そのほか、11人がKLIAで搭乗拒否を受けた。なお、問題がないとされた139人は「陰性」として既にそれぞれの目的地に向かっている。

この女性は夫(85)とマレーシアに入国したが、夫はこれまでのところ陰性だった。2人はセランゴール州スンガイ・ブロー病院で隔離されている。

一方、カンボジア政府はクルーズ船乗客の検査について「世界保健機構(WHO)などと協力して適切に行った」と15日に声明を発表し、マレーシア保健省に対して検査結果を再度確認するよう求めた。

マレーシア政府は、同船の乗客によるマレーシア立ち寄り拒否を決定。また16日にもシアヌークビル発チャーター便を運航する予定だったマレーシア航空はこれを取り止めている。

また、「ウエステルダム」をめぐっては、日本の入管庁は16日、「下船した後他国に入国し、新型コロナウイルスに感染している恐れのある外国人が見つかったため」として入国を拒否すると発表した。

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