ホームインタビュー山脇 孝志 さん × なえなの さんが語る “OVERPRINTのこれまでとこれから”
山脇 孝志 さん × なえなの さんが語る “OVERPRINTのこれまでとこれから”

山脇 孝志 さん × なえなの さんが語る “OVERPRINTのこれまでとこれから”

2025.09.25 特別インタビュー

OVERPRINT、マレーシア初上陸!

“レトロ × ストリート” をテーマに、独自のプリントTシャツで国内外のファンを魅了し続ける日本発ブランド OVERPRINT(オーバープリント)。SNS世代を中心に支持を集め、数々のコラボやポップアップイベントを経て成長してきたブランドが、この夏ついにマレーシア・クアラルンプール「LaLaport BBCC」に実店舗をオープンしました。

ブランドを立ち上げた代表兼デザイナー  山脇孝志さんにOVERPRINTのこれまでとこれからを語っていただきました。

山脇 孝志さんが語るOVERPRINT

OVERPRINT 代表兼デザイナー 山脇 孝志 さん

副業から始まった夢

「ずっと“自分のブランドをやりたい”という夢がありました。でも会社員として働いていると、現実的には難しい。転職を考えていたときに娘が生まれて、“小学生になるまでに一度本気で挑戦しよう”と覚悟を決めたんです

前職では広告やプロモーションを手がける立場で、デザインは未経験。そこから夜な夜なイラストレーターを勉強し、社内ではデザイナーがあまり好まない細かい仕事をあえて引き受けることでグラフィックデザインの経験を積みました。

「まずはデザインから販売まで一人で全ての業務を担当してみようと」

副業としてスタートしたブランドは、SNSでも話題を呼び、やがて着実にファンを増やし、クラブでの販売イベントでは行列ができたことも。その後独立へとつながっていきます。

レトロとストリートの掛け算

ブランドのコンセプトは「レトロストリート」。

「50%はストリートのかっこよさ、50%は古着っぽい優しいレトロ感。その両方を掛け合わせて着こなすスタイルは、当時はまだ誰もやっていなかった。だからこそ可能性を感じたんです。」

大量生産・大量消費ではなく、ファンが一期一会で出会った一枚を大切にしてくれる。そんなサイクルを大切にしています。

「僕らは半年で1000カラーを作るようなスピード感のあるものづくりをしています。だからお店にフルラインナップを並べるのは不可能。でも逆に「出会ったときにそこにある服」が価値だと考えています。実店舗はもちろん、ポップアップやECを通じて、一期一会の出会いを楽しんでいただきたいです」

シンパシーを感じた出会い

ブランドが成長する転機となったのが、インフルエンサー なえなのさん との出会いでした。

「当時の彼女は、アウトドアブランドのメンズの古着をオーバーサイズで着ていて、メンズライクでアメカジっぽいスタイルで。それがすごく新しい提案に見えたんです。男女どちらからもやわらかくて“かわいい”と思えるニュートラルな雰囲気がブランドに合うと感じました」

モデルを務めてもらうようになってからは、なえなのさんのファンの女性たちからの支持が一気に増え、ブランドに新しい風を吹き込んでくれたと言います。

「彼女の存在は、OVERPRINTの世界観をより広げてくれました。僕自身も刺激をもらっています」

アジア進出の第一歩

今回のマレーシア出店は、台湾でのご縁から広がったもの。

「台湾でのご縁から、三井不動産さんにOVERPRINTを紹介していただいたのがきっかけです。アジア圏は距離も近く、文化的にも共感してもらいやすい。送料や関税の壁も欧米に比べて低く、挑戦しやすい市場だと考えました」

クアラルンプールの中心にある「LaLaport BBCC」での出店は、現地の日本ファンの人々にとって大きなニュースとなりました。

「海外のお客様が“日本のブランドを着たい”と思ってくれるのは本当に嬉しいこと。お店に並んでいるのは全ラインナップではないけれど、その時そこにしかない一点と出会う喜びを楽しんでもらえれば」

クリエイターであり続けたい

 「経営者として会社を大きくしたいという気持ちよりも、お客様と直接ワクワクを共有することが自分にとっての幸せ。これからも“他がやらないことをやる”精神で続けていきたい」

と語ってくれた山脇さん。そして笑顔でこう続けます。

「なえなのさんには、いくつになってもブランドのイメージモデルでいてほしいですね。ファンが一度離れても、“なえなのちゃんが今もまだ着てるならまた着てみようかな”って思ってもらえる存在になって欲しい」

これからの展望

 「マレーシア在住の皆さんには、まずはOVERPRINTを知ってほしい。ぜひ一度お店に遊びに来て世界観を体感して下さい!」

アジアを足掛かりに世界展開も視野に入れているというOVERPRINTのこれからが楽しみです。

なえなのさんが語るOVERPRINT

イメージモデル なえなの さん


ブランドとともに歩んできた なえなのさん にとって、OVERPRINTはどんな存在なのか、その思いを伺いました。

「5年くらい前に声をかけてもらってイメージモデルを始めました。コラボ商品は、私から“コラボってできますか?”ってお願いしたのが最初なんです」

撮影やイベントに参加するうちに、気持ちはOVERPRINTのチームの一員に。ブランドは彼女の日常にすっかり溶け込みました。

「持っているTシャツやボトムス、アウターは全部で100着以上。同じデザインで全色揃えたりもしていて、“今日はどのOVERにしよう?”っていう感覚で選んでます」

コーディネートの楽しみ方

「Sサイズでも大きめの作りなので、私はボトムスもゆったり着るのが好きです。白いTシャツが好きでたくさん持ってるんですけど、靴と帽子の色を揃えたりして、統一感を出すのがポイントですね。」

TikTokの撮影やポップアップイベントでは、OVERの服が気合いを入れるスイッチになることもあるそうです。

「“今日はこのOVERを着よう!”って決めると、自然とテンションが上がります」

プリントに込められた“OVERらしさ

「プリントがずっとかわいい!って思ってます。有名ブランドとのコラボも増えてきたけど、OVERのロゴはそれに負けないくらい存在感がある。有名ブランドにも負けないぞ!っていう芯のある“OVERらしさ”を感じます

マレーシアでの出会い

今回のマレーシア来訪も、なえなのさんにとって新鮮な体験でした。

「お店に来てくれる人が“日本大好き!”って言ってくれるのが本当に嬉しくて。ヒジャブも黒いイメージだったんですけど、実際にはピンクやラメ入りの可愛いものが多くて驚きました。文化は違うけど、ファッションを楽しむ気持ちは一緒なんだなって思いました」

これから挑戦したいこと

「最近はジーンズにハマっていて。実は今まで硬いからあまり履いてこなかったんですけど、今になって“硬くてもいいから着たい”って思うようになりました。これからはジーンズを取り入れたコーディネートも挑戦していきたいです」

最後に、マレーシアのファンへメッセージをくれました。

「ずっと暑い気候だと思うので、OVERのTシャツをゆったり着て涼しく楽しんでほしいです。今回アニメ好きの方にもコラボTシャツを届けられて嬉しかったし、次はもう少し英語を練習して来たいなって思います(笑)。好きなアイテムを見つけに、ぜひお店に遊びに来てください!」

OVERPRINT(オーバープリント)とは

●    コンセプト:「レトロ50% × ストリート50%」
●    2019年、東京でスタート
●    斬新なプリントTシャツを軸に展開
●    アニメや人気ブランドとのコラボ実績多数
●    SNSを中心に国内外でファン急増中

編集後記

レトロの温かさとストリートのエッジを掛け合わせ、唯一無二のスタイルを発信し続けるOVERPRINT。待望のマレーシア店オープンを機に、そのクリエイティブな熱気はさらに広がっていきそうです。ぜひ一度、LaLaport BBCCのショップで体感してみてください。

OVERPRINT LaLaport BBCC店

住所:Ground Floor | G-46 ,2, Jln Hang Tuah, Bukit Bintang, 55100 KL
営業時間:10:00–22:00
Instagram:https://www.instagram.com/over__official/?hl=en

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