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アジア3都市を巡るツアースタート ASKAさん特別インタビュー

アジア3都市を巡るツアースタート ASKAさん特別インタビュー

2025.02.06 特別インタビュー

現在、ASKA CONCERT TOUR 2024»2025 Who is ASKA !?で日本全国31公演を行うなど、ますます精力的に活動されているASKAさん。2025年2月23日のクアラルンプール公演を皮切りに、海外5都市を巡るツアーがスタートします。先日、記者会見のために来馬されたASKAさんは、初となる待望のマレーシア公演に向けて、「現地の方だけでなく、実は海外に暮らす日本人にこそ自分の音楽を届けたい。」と、その意外な思いを語ってくださいました。


 


ASKAさんは小学生の頃に、マレーシアの首都=クアラルンプール...と覚えた時から「いつか行ってみたいな」とずっと気になっていたと、記者会見でお話しされていましたね。今回、それが叶い、初めてマレーシアにいらっしゃったそうですが、実際にクアラルンプールやマレーシアにはどのような印象を持たれましたか?

街中に入ってみて、賑やかなところだなって思いました。すごい都会ですよね。色で電飾されたツインタワーのビルを見た時に、なんかもう、やっぱり外国の建物なんだけど、モダンさもあるし。あれ、ステンレスでできてるって聞いたんですけど、日本の場合はやっぱり鉄筋だから...。そうか、地震のない国はいいなと。


 

そういったディテールにもやっぱり関心を持たれてるんですね。今回のツアータイトル「Who is ASKA!?」は、これほど知名度の高いASKAさんのツアータイトルとしては、意外というか、ある意味ユーモアも感じられました。そこにはやはり、今回のツアーで初めての場所(KL)に来られることなど、新しいリスナーを意識しているという意図もあるのでしょうか? 

僕は、本当にありがたいことに、長く活動させてもらってて。長く活動してる人が持ってないもの、絶対に得られないものがあって、それは新鮮さなんですよね。これはもう、無理ですよ。新鮮さを武器にできるのは出会いの時、デビューの頃だけなんですよ。でも最近、若い子たちがライブに来るようになったんです。で、その若い子たちは、周りにCHAGE&ASKAって言っても知らないんですって。でも、友達を連れてくると、「また来たい」と言ってくれると。そんな現象が2、3年ぐらい前から起こり始めてて。だから、もう、活動も2回りぐらいしたところで、今、自分からこういうタイトルを出すのも、そういう若い子たちには面白いんじゃないかと思って。


 

なるほど。最近のアンケートで、19歳以下の男性が選ぶ歴史に残る日本のボーカリストとして2位に選ばれていらっしゃいましたし、ASKAさんは若い世代の方にも支持されている印象があります。音楽作りにおいても若いリスナーを意識されることはありますか?

それはないですね。別に、若い世代に作品を投げかえていくことは僕の仕事じゃないというか、やっぱり音楽は共有でありたい。それは、全般的に人の心との共有なんですけど、若い世代には彼らの価値観であったり、喜怒哀楽がありますよね。で、僕は僕らの60代を超えた価値観、喜怒哀楽ってあるでしょ。それらが共有できる音楽を作れればいいと思ってるんで、自分から若い世代に向けて作品を作っていくってことは考えたことがないです。


 

様々な人の心が音楽によって共有されるということですね。今回のツアーでもマレーシアの他に韓国と台湾と、また北米での公演が予定されていますが、国によって何か違いを感じることはありますか? 

どうでしょうね。中国で最初にコンサートした頃は、大勢の人が集まることで、政治的な思想を語って国民を誘導されるんじゃないかと、非常に警戒されていましたから。最初、特別に2日間のアリーナ公演に許可が降りるまでは、何度も出向いて、歌詞のチェックを受けたりして、それまでのルールを良い意味で崩せた、なんてこともありました。そもそも、昔は日本の音楽は聴いちゃダメという状態でしたから。アンダーグラウンドでは皆さん聴かれてましたけど、隣国である、韓国や中国への進出は大変慎重でしたね。


 

ASKAさんのネームバリュー、そして音楽の力によって、それまで政治的に閉ざされていたところが、切り開かれていったように思います。今では、もっともっとオープンになってきていますし、そういう変化の足がかりを築かれたというのは、改めてすごいことだと感じました。

反日的な姿勢で政権を維持できるっていう状況が隣国にはあったので、もうそこに行くまでは長かったですね。でも1回開いてしまうと、すごいウェルカム。中国でいつもやってるイベントなんか、もう家族みたいに迎えてくれます。


 

以前のインタビューで、「今回のツアーでは平和だった時代の音楽をたくさん歌いたい」とおっしゃっていましたが、やはり世界ツアーに出るときは特にそういった時代背景も意識されるんですか?

平和という言葉は、80年代、90年代にかかっていたと思うんです。世界の歴史の中で、一度も紛争や戦争がなかった時はないですけど、それでも、80年代、90年代ってのは、ポツポツあったにせよ、平和だったじゃないですか。こんなに世界中の人が未来に不安を抱えたりする時代っていうのは、ここ数年とか、ここ10年くらいですよね。だから、そういう時に戻れるような。そういう気持ちで音楽を聴いてもらって、心が豊かな頃にもう1回戻ってみようっていうのがコンセプトとしてあって、90年代の楽曲を今回は結構歌ってるんです。


 

記者会見でもヒットソングをたくさん歌うと仰っていましたよね。今回は皆さんが喜ぶ名曲揃いのセットリストだと聞きました。 

いつも皆さんが喜んでくれるようにとは考えてるんですが。今回はもう、コンサートのオープニングからすごいですよ。自分からも言ったように、この曲を聴いてほしいというより、聴いてみて、あ、これはASKAだったんだなと気づいてもらえたらいいと思ってます。皆さんがよく知っているCHAGE&ASKAの曲も歌う予定です。


 

最後に、マレーシア在住の日本の方に向けて、一言メッセージをお願いします。

アジア公演は、一応、その現地の方に自分の音楽を喜んでもらうために行くんだっていう風には伝えてきていて、これは、本当にそうなんですけど。でもね、ここ数年はちょっと気持ちが変わってきていて。僕、ロンドンに住んだ経験があったんで、故郷を離れてますからね。やっぱり、マレーシアに住んでいらっしゃる日本人の方たちの前で歌いたいなと。僕は今回、そのために来ました。


 

マレーシアには若い日本人も多く移り住んでいますが、日本人の若者は外国の方々から自信がなさそうに見えるそうなんです。世界で活躍されるASKAさんから何かアドバイスをいただけますか?

いや、若者に限らず、海外に住んだ経験があるっていうだけで、日本の人よりも違うものを身につけてるっていうことの強みがありますから。ここにいれば、英語だけでなくマレー語や中国語とも接するでしょ?この体験っていうのは、一生活かせる体験なので。今ここで生活していることが恵まれた環境だと思って、しっかり社会に出てくださいと。もう、それだけですね。


 

心強いお言葉をありがとうございます。公演を楽しみにしています!
 

『ASKA ASIA CONCERT TOUR 2025 -Who is ASKA !?- in Kuala Lumpur』

日時:2025年2月23日(日)

時間:OPEN 19:00 START 20:00

開催会場:Zepp Kuala Lumpur(https://www.zepp.co.jp/hall/kualalumpur/

住所:B2-01-02 HAB BBCC.2, Jalan Hang Tuah Bukit Bintang, KL

チケット価格:RM380.00(全席指定)
 

チケット購入はこちらから!

https://my.bookmyshow.com/en/e/ASKAKL25

 

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