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人や社会のために尽くし、ひたむきに活動を続ける人々、その「見えない努力」に光を当てる活動を続けているのが公益財団法人 社会貢献支援財団です。
社会福祉、青少年育成、国際協力、自然環境の保全など幅広い分野で活動する個人や団体を表彰する「社会貢献者表彰」を、1971年の設立以来、半世紀以上にわたって実施。
顕著な功績を挙げながら報われる機会の少なかった方々を対象にし、これまで1万2000人を超える方を表彰してきました。
今回、10年以上にわたり財団の会長を務める安倍昭恵さんに、表彰活動の意義やこれまでの出会い、そしてアジアにおける社会貢献への展望についてお話を伺いました。
この表彰は、普段はなかなか注目されないような地道な活動を続けている方に光を当てるためのものです。
社会福祉、教育、環境、国際協力、環境保全(といった幅広い分野が対象ですが、共通しているのは「誰かのために力を尽くしてきた」ということ。
その努力をきちんと形として認め、社会に広めていくことが、次の活動への大きな力につながると信じています。
年齢、職業、性別、信条などに一切制限はありません。
日本で活動されている方はもちろん、海外で活動されている日本人の方も対象です。
過去に当財団の「社会貢献者表彰」を受賞されていない方であれば、どなたでも候補となります。
私たちは、幅広く様々な方々の活動に光を当てたいと考えています。
皆さん、「自分の活動が認められた」と大変喜ばれます。
それが自信になり、さらに前向きに活動を続ける力になっているようです。
社会にとって大変良いことをしていても、信頼を得ることが難しく、寄付を集めることに苦戦したり、資金繰りに困っている方や団体も少なくありません。
表彰をきっかけに団体の信用度があがり、寄付や支援が得られたり、活動が広がったりと、思いもよらない展開につながることもあります。
また、受賞者を招待して東京で行われる表彰式や懇親会では、受賞者同士の交流も生まれ、互いの取り組みに刺激を受けて新たなアイデアや連携が芽生えることも少なくありません。
これは、「見えない努力」が新たな「見えない努力」を触発する、とても素晴らしい循環だと感じています。
そういった形で、社会貢献活動をされていらっしゃる方々の『HUB』になれたらと思っています。
30年以上にわたって熱帯雨林の再生に取り組んでこられたことは、本当にすばらしい実績です。
始めることも大変ですが、何より「続けること」が一番難しい。
現地の人々とともに課題に向き合い、オランウータンの生息環境を守り続けている姿に、深く感動します。いつか酒井さんの活動する場所を訪問したいと思います。
他にも、マレーシア出身で、現在は秋田県でひきこもり支援に取り組んでいるロザリン・ヨンさんも印象に残っています。
言葉の壁や文化の違いがある中で、地域にしっかりと根を張り、ひきこもりの若者たちを温かく見守りながら自立へと導いています。
まるで、日本の若者たちの「母」のような存在ですね。
南国マレーシアから寒い秋田に移り住み、苦労も多かったことと思います。
日本人でもなかなかできないことを、異国で実践されているのは本当に素晴らしいことです。
「支援」活動は、どうしても〝与える側”と受け取る側〟という非対称な構図になりがちです。
誰かのために何かをするという行為は、時に容易に「依存」を生みかねません。
しかし、実際に社会貢献の現場で活動されている方々、特に私たちの多くの受賞者に共通するのは、「自分達がいなくなっても大丈夫な状況を作る」ことを目指している点です。
これは支援というより「自立を促す仕組みづくり」であり、決して簡単なことではありません。とても大切だと感じています。
また、現地に足を運ぶと、とても大変で苦労も多いかと思いますが、皆さん本当に生き生きとしていて。
志が高く、使命感を持ち活動している、その姿を間近で見ることで学ぶことが多いです。
地域に根ざした持続的な取り組みに尽力されていて、そういった活動に私は強く心を打たれています。
学生時代から乳児院や障がい者施設などでボランティアをしていましたが、本格的に取り組むきっかけとなったのは、当時日本財団の会長だった作家の曽野綾子先生にご一緒して、視覚障がいのある方の巡礼に同行し、イタリアを訪れたことです。
訪問先の説明をしたり、滞在中のお世話をするボランティアを経験しました。
その後に訪れたアフリカでの経験は大きな転機となりました。
助産院で働くシスターたちの献身的な姿や、現地の厳しい現実を目の当たりにして、「現場で見る、当事者の声を聞く」ことの大切さを強く感じました。
今でも、できる限り受賞者の現場を訪れて、直接お話を聞くようにしています。現場で得られる学びと感動は、何物にも代えがたいものです。
私自身、マレーシアには何度か訪問したことがあり、とても親しみを感じています。
日本とアジアには、支援する・されるという一方的な関係だけでなく、共に学び合い、高め合う無限の可能性があると強く感じています。
社会貢献の分野においても、アジア各地の多様な文化や社会背景から学べることがたくさんあると思います。
私たちの表彰事業が、そうした国際的な相互理解や協力の一助となれば幸いです。
国を越えて、アジア各地で社会に貢献する皆さんが互いに刺激を受け、知識や経験を共有し、共に成長できるようになったら良いと思っています。
社会には本当に多くの「見えない努力」が存在しています。
その活動は時に地味に見えるかもしれませんが、地域社会、そして国をも越えて、確実により良い未来を築く一助となっています。
このように当財団の活動を知っていただくことで、それに気づき、認め、応援することは、私たち一人ひとりができる社会貢献の第一歩になります。
また、若い人たちには日本国内はもちろん、海外にも積極的に出て実際に見て感じて、色々な経験をしてほしいと思います。
実際に見て感じることの大切さを、ぜひ若いうちに実感して欲しい。
日本は先進国として、豊富な経験や技術を持っています。
また、支援が必要な状況にある国や人々から、活動を通じて学ぶこともたくさんあります。
手を取り合って、お互いの理解を深めていくことができたら、きっとこれからの世界は平和になっていくはずと考えます。
私たちの財団は、そうした「見えない努力」を見つけ出し、光を当てることで、その活動がさらに広がり、多くの人々を巻き込む大きなうねりとなることを願っています。
ぜひ、皆さんの周りの「社会貢献をする人」を私たちに教えてください。
皆さんの推薦が、その「見えない努力」に光を当てる第一歩となり、さらにはアジア全体の、世界全体の、より良い未来を築く力となることを確信しています。
社会貢献支援財団では、日本国内だけでなく、世界中からも候補者を常時募集しています。
自薦他薦は問いません。
皆さんの周りのひたむきに社会に尽くしている方、あるいは誰かのために献身的な活動を続けている方、ぜひ推薦をお待ちしています。
公式HP(https://www.fesco.or.jp)では、過去の受賞者の情報や推薦方法を掲載しています。