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2025年1月9日から10日にかけて、石破首相の初の外国訪問先であるマレーシアに同行した佳子夫人は初めてのファーストレディ外交を行いました。
歓迎式典やワン・アジザ首相夫人主催の配偶者プログラム、日本人墓地での慰霊訪問に参加した後、現地で活躍する日本人女性との懇談が行われました。
今回、佳子夫人との懇談を終えた4名の日本人女性の方々にお話を伺いました。
©内閣官房内閣広報室Webサイト
[参加メンバープロフィール]
愛澤友己さん(写真左下):Women in Techアジア太平洋地域代表。
ジェンダーギャップ解消と女性エンパワーメントを推進し、特にSTEAM分野で影響を与える事を目指して活動中。
筑波大学卒。在マ歴約24年。
西尾亜希子さん(写真右下):A to Z Language Centre社長兼校長。
日本語教育を通じて日本とマレーシアの架け橋を担い、国内外で多文化交流を推進している。
在マ歴約23年。
山内杏那さん(写真左上):LUMIROUS創業者兼CEO。
不妊治療や妊活を支援する企業を設立し、女性の健康とウェルネスの向上を目指して活動を展開。
在マ歴約7年。
甲斐心愛さん(写真右上):KLP48日本人メンバー。
AKB48海外姉妹グループの一員として活躍し、日本とアジアの文化交流を推進するアイドル活動を行う。
在マ歴約1年。
懇談の内容や感想などをお聞かせください。
山内さん:マレーシアでの活動内容や、日本を外から見ての要望などについてお話ししました。
「あなたのことを記事で読んだことがあるわ」とおっしゃっていただいたことが本当に嬉しくて。
起業後は困難なことが多く、何度も心が折れそうになったこともありましたが、初心を忘れずに改めて頑張ろうという気持ちが湧きました。
西尾さん:日本とマレーシアの架け橋となり、日本の魅力を伝える活動をすごく評価してくださり、とても励みになりました。
佳子夫人がずっと笑顔でお話を聞いてくださり、非常に話しやすかったです。
今年の目標をお話しした際に励ましの言葉をいただき、それもとても嬉しく、絶対に達成しようと気持ちを新たにしました。
愛澤さん:多くの女性起業家がいる中でこのような機会をいただき、とても光栄で、本当に励みになりました。
ジェンダーギャップ解消に向けた日々の活動を評価していただけたことは、日本人としてすごく嬉しいです。
今年は大阪万博で「ウーマン・イン・テック」のグローバルサミットも開催されるので、ジェンダーのギャップを日本からもどんどん解消していきたいと改めて思いました。
甲斐さん:2024年8月にデビューしたばかりなので、まずKLP48のことを知っていただけたことがすごく嬉しいです。
「夢を追いかけて頑張ってください」というお言葉もいただき、ますます頑張りたいと思いました。
マレーシアから日本へ私たちのニュースが届くくらい活躍できるように頑張りたいと思います!
「海外で活躍する日本人女性」として、ジェンダーギャップの解消がなかなか進みにくい日本の現状を見てどう考えますか?
愛澤さん:ウーマン・イン・テックが進めているジェンダーギャップ解消は、男性との競争ではなく、女性の経済的参加やエンパワーメントを図ること。
それが国のGDP向上にも繋がると私は考えています。
佳子夫人にも、日本のジェンダーギャップ問題が世界的に見ても非常に低い位置にいることをお伝えし、改善へのご協力をお願いしました。
山内さん:私は妊活や女性のウェルネスのビジネスを展開していますが、日本ではマレーシアに比べ、育児環境や金銭的なサポートがまだ不十分だと感じます。
ジェンダーギャップの解消のためには、こうしたサポートをより充実させる必要があると考えています。
これから海外で挑戦してみたいという方々にメッセージを頂けますか?
山内さん:私は社会人として数年間働いた後、20代の最後に社内の公募でマレーシアへの転勤に手を挙げました。
もっと海外にも目を向けて、チャンスを見逃さず、自分でつかみ取ってほしいなと思います。
西尾さん:残念に思うのが、「日本は終わりだから他の国に行こう」という意見です。
日本が嫌だからではなく、日本の良さを理解した上で海外に出て、その魅力を学んでほしい。
そして、日本で頑張ることにも、もっと価値を感じてほしいと思います。
愛澤さん:日本人はどこに行っても歓迎されますが、日本人女性は謙遜しがちで自信が持てないことが多い。
そういった固定観念を取り払い、自分の価値に気づいてほしい。
挑戦する日本の女性を心から応援しています。
甲斐さん:日本から飛び出したからこそ得られたご縁がたくさんあります。
一歩踏み出すことで、大きな変化が訪れると思います。
佳子夫人からの温かい言葉に触れ、懇談後にはそれぞれが自身の目標に向かって努力する決意を新たにしました。
ジェンダーギャップ解消や日本とマレーシアの交流促進など、多岐にわたる分野で意義深い議論が展開されたこの懇談は、日本と海外を結ぶ新たな可能性を示す場ともなりました。