ホームタウン情報スーパーGT マレーシア 熱気のセパンでモータースポーツと日本文化が融合、日馬の架け橋に
スーパーGT マレーシア 熱気のセパンでモータースポーツと日本文化が融合、日馬の架け橋に

スーパーGT マレーシア 熱気のセパンでモータースポーツと日本文化が融合、日馬の架け橋に

2025.07.16 ローカルレポ

マレーシア・セパン・インターナショナル・サーキットで 6 月 28 日、2025 年スーパーGT第 3 戦「SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025」の決勝が行われ、東南アジアの強烈な熱気とともに、モータースポーツと日本文化が見事に融合する特別な週末となった。

Photo by:株式会社GTアソシエイション


セパンラウンドは、かつて 2013 年を最後に途絶えていたが、今回 12 年ぶりに復活開催された。
現地ではレースファンのみならず多くの観光客も巻き込み、一大イベントとして熱狂を呼んだ。
レースウイーク中の観客動員は予選日の 6 月 27 日時点で 28,524 人を記録し、決勝日にはさらに多くの人々がスタンドを埋め尽くした。
南国特有の蒸し暑さで路面温度は 50 度近くに達し、ドライバーにとっては過酷なコンディションとなったが、それだけに白熱のレースが展開された。



セパンの熱気を生み出したのはレースだけではない。
グランドスタンド裏には「日本祭り」が広がり、日本食屋台をはじめ、人気アニメとのコラボブース、チューニングカー展示など多彩な日本カルチャーが軒を連ねた。
ステージでは KLP48 をはじめとしたアーティストがパフォーマンスを披露し、来場者を惹きつけた。
レースの合間に屋台で食事を楽しんだり、コスプレを楽しむ観客たちの姿は、日本文化がこの地で確かに根付いていることを感じさせた。


 

さらに今回、日本サッカー協会(JFA)が海外で初めてブースを出展したことも話題を呼んだ。
日本代表“SAMURAI BLUE”を紹介するブースには、代表の歴史や軌跡が英語で展示され、応援グッズやユニフォームの販売も行われた。
熱心にブースを訪れるマレーシアのサッカーファンや、写真撮影を楽しむ家族連れなど、サッカーというスポーツが持つ影響力を改めて示す場となった。
東南アジアにおける日本サッカー人気の高まりを背景に、モータースポーツという舞台を活用してファン層のさらなる開拓を狙う JFA の試みは、スポーツが国境を超えて人々を繋ぐ好例だと言える。



レース本戦も熱戦を極めた。
GT500 クラスでは、37 号車 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)が盤石の強さを見せ優勝。
2 位には 8 号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT(野尻智紀/松下信治)、3 位には 12 号車 TRS IMPUL with SDG Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)が続いた。
GT300 クラスでは、18 号車 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)がポール・トゥ・ウインを達成し、2 位には 52 号車 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)、3 位には 4 号車グッドスマイル 初音ミク AMG(中山友貴/奥本隼士)が入った。

Photo by:株式会社GTアソシエイション

レースの興奮と日本カルチャーが融合した『SUPER GT MALAYSIA FESTIVAL 2025』は、モータースポーツを軸に、マレーシアと日本の新たな架け橋となった。
単なるレース観戦にとどまらず、スポーツや文化を通じた国際交流の可能性を改めて示した本イベントは、今後も両国の絆を深める象徴的な存在であり続けるだろう。


SUPER GT は、2026 年も引き続きマレーシアでの開催を予定しており、今年と同様の会場が舞台となる見込みだ。
 

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