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7月27日(土)、国際的な民間団体ライオンズクラブのブキビンタン支部(BBB)が、クアラルンプールの恩惠之家(Rumah Charis)孤児院を訪問し、子どもたちに日本文化を紹介するボランティア活動を行いました。BBBは2002年に発足し、8人の日本人メンバーがボランティアで運営しているチームです。単に孤児院などに物資の提供をするだけでなく、交流を通じて子どもたちに日本文化を伝え、日本に興味を持つ子を増やしたいという想いで活動しています。2017年から年に数回様々な施設を訪問しており、今回もその活動の一環として行われました。
恩惠之家は今年で創立20年を迎える孤児院で、現在21名の子どもが生活をしています。当日は日本文化を体験できる様々なプログラムが用意され、約4時間の交流を楽しみました。
最初は日本語の勉強や文化の紹介からスタート。「こんにちは。」や「はじめまして、よろしくおねがいします。」といった基本的な挨拶や自己紹介の方法を練習しました。
数名の子どもは日頃から日本語の勉強をしており、周りの子の練習を手伝ったり積極的に発言するなど頼もしい姿も。日本語教室の最後にはBBBからノートのプレゼントが贈られました。
一人ずつ日本語で自己紹介に挑戦
次に、お絵かき体験ではアクリル絵の具を使って自由に絵を描き、子どもたちは楽しそうに創作活動に励んでいました。「私がかいた絵を見て!」と満面の笑みで話し、個性豊かな作品がたくさん出来上がりました。
その後、BBBのメンバーがギターとパーカッションで日本の曲を演奏。そのお礼に、子どもたちはウクレレで演奏を披露し、温かい雰囲気に包まれました。
昼食には手巻き寿司の体験をしました。自分で好きな具材を入れてお寿司を作り、「美味しい!」と口いっぱいに頬張る姿が見られました。さらに、チェラス郊外にある人気のラーメン店「千葉ラーメン」が施設まで出張し、豚骨ラーメンを振る舞いました。豚骨ラーメンの香りが広がる中で、満足そうな表情を浮かべながら日本の食事を楽しみました。
交流会終盤には「またね」「ありがとう」とBBBのメンバーに感謝を伝える子どもたち。恩惠之家のスタッフも、「みんなが新しい経験を通じて自信や興味を育むことができた」と語っていました。
BBBでは、今後も同様の活動を続けていくとのこと。その他の活動として、公募から選出したマレーシアの観光地や風景の写真をカレンダーにして販売しており、売上金の一部は同支部が行うマレーシアの自然保護運動をはじめ、孤児院や災害時の支援金などに使用しています。また日本人向けにマレーシアの自然や野生動植物、歴史などに触れることができる視察ツアーなどもアレンジしていく予定です。
いろんな具材を入れて楽しむ手巻き寿司体験
恩惠之家(Rumah Charis)は、今年で創立30年を迎える孤児院。現在、20名(5歳~17歳の女の子)が生活しており、6名のスタッフが運営しています。彼女たちの学費や塾、習い事などの支援をし、学校に通えない入所児向けにホームスクールも行なっています。
当施設は、子どもたちが安全で安心できる環境で成長できるよう、教育だけでなく、生活習慣やマナーの指導にも力を入れています。勤勉、清掃、清潔、親切、礼儀といった日本のマナーをマレーシアの子どもたちに身につけてもらいたいという想いがあり、入所者数名をKL市内の日本語学校に通わせている他、年に1回日本からの交流視察団を受け入れています。
恩惠之家は、地域社会全体の支援と協力を得ながら、子どもたちの明るい未来を育むための活動を続けています。
個性豊かなアートが完成
ウクレレを習う子どもたちが演奏を披露
Lions Club Damansara Bukit Bintang Branch
klsbbb(アットマーク)gmail.com