関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
日本のみならず海外20か国以上で公演をする、日本を代表するスタンドアップコメディアンのぜんじろう氏が、昨年5月に続きAra DamansaraにあるSION Dining & Barでディナーショーを開催した。先着20名限定で開催されたショーは満席、マレーシア在住日本人だけではなく、タイからもファンがかけつけた。
ビジネスの会食の場としても多く使われているSION Dining & Barのコース料理とワインに舌鼓を打った後、マイク1本で社会や政治、日常の話題を笑いに変えていく、ぜんじろう氏のトークパフォーマンスが始まった。
ひとたびショーがスタートすると、観客全員が話芸に夢中になった。自らの実体験をベースに語られるストーリーは情景を事細かにイメージできるほど鮮明に、面白おかしく伝えられ、まるで自分がその場にいるかのような錯覚を覚えるほど。
ぜんじろう氏は、昨年5月17日にマレーシアで久々の公演を開催。その2日後に、師匠である上岡龍太郎氏が死去した。師匠が亡くなる直前に公演を行ったマレーシアの地での今回のショーでは、最後に「師匠と弟子」というネタを披露。上岡龍太郎氏との出会いから別れ、天国の師匠へのメッセージを全力で語るぜんじろう氏の姿に、涙する観客の姿も見られた。
終了後、「初めてスタンドアップコメディを見たが、こんなにも引き込まれるとは思わなかった」「とても感動した。1時間半があっという間に感じるほどだった」という観客の声が多く聞かれた。
「個人主義色の強いヨーロッパをはじめとして、海外で多くステージに立ったからこそ、日本人、特に若い世代は同調圧力が強いと感じる。自己主張や批判がベースとなるスタンドアップコメディを通じて、もっと自分を出していいんだと感じてほしい」と話すぜんじろう氏は、広い視野で日本を見つめ、笑いに想いを込めながら、日夜ステージに立ち続けている。