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世界大会が行われるのは、野球やサッカー、バスケットボールや水泳などメジャースポーツだけとは限らない。
8月19日、ペナン島で、ある競技のW杯日本決勝行きをかけたマレーシア予選が行われた。
競うのは「ごみ拾い」。
チームで集めたごみの量や種類に応じたポイントで順位を競う、ごみ拾いとスポーツを融合した日本発祥の「スポGOMI W杯 2023」だ。
スポGOMIは一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ(東京都)が運営し、2008年から活動している。
W杯は日本の文化とも言える「ごみ拾い」を世界に広げ、海洋ごみ削減のグローバルなムーブメントにつなげていくことを目的に、日本財団が企画・支援し、今年初開催する。
現在、日本47都道府県と海外20カ国で予選が同時進行中だ。
マレーシア大会には、3人1組の計29チームが参加。
日本語で「ごみ袋」と書かれた袋を手に、どのチームも1時間の制限時間ぎりぎりまで、海岸沿いや周辺の道路のごみを集めた。
優勝したのは、高校生2人と先生のチーム「GOMI HEROES」。
見事、日本で開催される決勝大会行きを決めた。
この日、全チームで集めたごみの総量は348キロに達した。
日本財団によると、ペットボトルや食べ物の容器などの生活ごみが多く、特にたばこの吸い殻が目立ったという。
海ごみは、海岸付近に捨てられたごみだけでなく、内陸部の生活ごみなどが川を通じて海に流れ込むことも原因となっている。
職場仲間でチームを組んで参加した30代の女性3人は、主催者のインタビューに応じ、「ごみ拾いは皆で楽しめるアクティビティでもあるので楽しいが、地元にこんなにも多くのごみがあることが悲しかった。
イスラムの教えにも、自分の身とその周りはきれいにすること、とある。ごみ拾いは大事なことだと思う」と話した。
決勝は各国代表が集まり、今年11月に日本で開催される。
写真提供:日本財団