ゴールドマン、政府に39億ドル支払いで合意-2020/07/27
2020.07.27 経済・現地企業マレーシア政府はこのほど、ナジブ政権下で起きた政府系投資会社1マレーシア・デベロップメント(1MDB)に関連する汚職事件に絡み、資金調達を引き受けていた米投資銀行のゴールドマン・サックス・グループから39億ドルの支払いを受けることで合意したと発表した。
ゴールドマン・サックスは2012~13年に1MDBが起債した65億ドル分の債券を通じた資金調達を引き受けた際、6億ドルもの手数料を得ていた。また、この資金の大半はナジブ元首相の関係者が不正に流用したとみられている。
財務省は24日、ゴールドマン・サックスがマレーシアに25億ドルを支払うことで和解したとした上で、1MDBを取り巻く同社の関与に関する捜査を終えることとし、同社への全ての訴追は取り下げる。また、25億ドルとは別に、各国で差し押さえた1MDB関連の資産から、14億ドル以上がマレーシアに支払われることとなった。