マレー語をASEAEN第2公用語に=首相-2022/03/24
2022.03.24 政治・社会イスマイル・サブリ首相は3月23日、マレー語を東南アジア諸国連合(ASEAN)の第2公用語とするよう各国首脳と議論したい考えを示した。
ASEANの総人口は2020年時点で約6億6150万人。うちマレー語人口はマレーシアやインドネシア、ブルネイ、フィリピン南部、タイ南部、カンボジアの一部などのマレー語話者を含めると3億人以上に上る。
このため、首相は「マレー語をASEANの公用語にできない理由がない」と指摘。マレー語を使うASEAN指導者らと協議するとの意欲を見せた。
首相によると、ASEAN加盟国の10カ国のうち4カ国のみが国際レベルの行事で英語を使用し、残りは各国の公用語を使用している。このため、翻訳が必要になってくるという。
英語も話す首相は先に訪問したベトナム首脳との会談ではマレー語を使っていた。マレー語に対する首相の思いは強く、海外でも積極的に使用したい考えだ。
ASEANでのマレー語の公用語案はこれまでに何度も提案されてきている。
また、首相は国内でもマレー語への翻訳書籍が少ないとも指摘。マレーシア翻訳書籍協会(ITBM)を強化して、海外のベストセラーなどを積極的に翻訳させていきたいとも話した。