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マレーシア国家警察の商業犯罪取締局は7月11日、企業の電子メールをハッキングして取引相手の資金を不正に海外送金させようとした詐欺未遂事件があったと発表した。
警察によると、会社Aは今年1月から液化石油ガス(LNG)を購入するため、海外のサプライヤーとやり取りをしていた。6月22日になってサプライヤーの代表電子メールから別の銀行口座に2800万リンギを送金するよう指示。
会社Aは指示通りに送金を行ったが、その直後にサプライヤーからは「受け取っていない」と連絡があった。
会社Aの経理は騙されたことに気づき、急ぎ銀行と警察に通報した。
銀行側は中銀バンク・ヌガラとも協力して送金ルートを追跡して土壇場で送金を停止させることに成功。2800万リンギの不正口座への送金は阻止できた。
警察は企業の電子メールをハッキングして取引企業をターゲットにした詐欺だと断定。
電子メールでサプライヤーを装って取引相手に代金を振り込ませるケースだったという。警察はこの未遂事件を詐欺罪で捜査を開始している。
警察は取引企業側が突然銀行口座の変更などの指示があったときは用心するよう注意を喚起。
日常業務で使用している電子メールがハッキングされ、不正に使われることがあるため、取引相手とは直接電話で連絡して確認することが賢明だと呼びかけた。