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マレーシア連邦議会の下院が2月26日に開会し、イブラヒム国王が即位後初めて演説した。1998年以来、財政赤字が続き国内の債務負担が増えていることに不快感を示すなど、「もの言うスルタン」として知られる新国王は課題を提起した。地元各紙が伝えた。
国王は「脆弱(ぜいじゃく)な財政状況により、政府が新たな開発を実施したり、国内の経済成長を刺激するための財政的インセンティブを提供したりすることが困難になっている」と指摘。「この重荷を将来の世代に背負わせることになるのだろうか。政府が抜本的な対策を講じ、的を絞った補助金を実施するというイニシアチブを支持するとともに、公的資金が正しい目的に使われるよう、全ての政府支出を精査する」と述べ、自らの5年間の任期中、政府が財政黒字を達成することを願った。
また、「政治的安定を危険にさらすあらゆる試みは受け入れない」と強調し、国会議員の過去の振る舞いを非難。「議員は国民の模範となるべく軽率な行動を慎み、不満がある場合は次の総選挙を待つべきだ」と注意喚起した上で「議長は、秩序を見出した議員を14日間の出席停止処分にすることができる」と述べた。
さらに政府に対し、国民の団結と調和を促進するための政策を策定するよう要請した。
下院の会期は来月27日までの19日間。