首相 ASEAN諸国でデジタルインフラの基金設立を-2021/01/22
2021.01.22 政治・社会ムヒディン首相は1月21日、東南アジア諸国連合(ASEAN)でデジタル・インフラ整備向けの基金設立を検討するよう各国に求めた。第1回ASEANデジタル関係閣僚会議のスピーチで語った。
首相は新型コロナウィルスの感染の拡大深刻化でデジタル経済の重要性を強調。持続的な経済発展を促すためにもデジタル化が必要と説明した。ただ、各国でデジタル環境は改善されているものの、依然として異なるため、この差を埋めることが課題との認識も示した。
また、首相はオンライン・プラットフォームの設立も提案。各国の中小企業や職人を結び付け、このプラットフォームを通じて独自の商品を直接販売できるようにしたい考えも示した。
マレーシア国内ではデジタルスキルの習得でデジタル・ビジネスを可能にさせ、関連への投資を促すことにマレーシア政府は焦点をあてていることも紹介した。
さらに、国境を越えたサイバー犯罪も多発していることを首相は懸念。「各国が孤立して対応することはもはやできない」としてASEAN諸国が結束して犯罪の取り締まりと防止をしていく必要があるとも主張した。
この会議は2001年にマレーシア政府が提唱して始めたASEAN通信・情報技術閣僚会議を名称変更したもの。