ワクチン接種者 隔離なしでシンガポールとの空路往復可に-2021/11/09
2021.11.09 政治・社会マレーシアとシンガポールの両政府は11月8日、ワクチン接種完了者向けレーン(VTL)を空港に設置すると発表した。これに伴い、ワクチン接種完了者は隔離なしの検査のみで出入国が可能になる。今月29日から実施する。
VTLが設置されるのは、クアラルンプール国際空港(KLIA)とチャンギ国際空港で、両空港からの出入国のみに適用される。
8日に行われたイスマイル・サブリ首相とシンガポールのリー・シェンロン首相の間での電話会談で決まった。
ただ、ジョホール州~シンガポール間のコーズウェイとセカンド・リンクの陸路の国境再開はまだ認められていない。VTLと同様のレーンを設置するもようで、イスマイル・サブリ首相は「ジョホール州とシンガポールの感染状況を鑑みて決める」とし、現在協議中であることも明らかにした。
一方、カイリ・ジャマルディン保健相は8日、英国とも同様のVTLを設置し、隔離なしの出入国を実施したい意向であることを明らかにした。7日にマレーシアを訪問したエリザベス・トラス外相にもその旨を伝え、近く協議を始めるとも説明した。現在、マレーシア人の同国への入国は指定のワクチン接種を受けた人のみ可能だ。
東南アジア各国とも同様のVTLを設置する動きもあり、国境再開に向け、協議が進められている。