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マレーシアの複数の動物福祉団体は、ペットのショッピングモール入場を管理・制限するルールの導入を求める声明を発表した。彼らは、モール内でペットを自由に連れ回す行為が、他の来場者や子ども、高齢者に対して安全・衛生面でリスクを生じさせる可能性があると指摘している。
声明では、ペット同伴客と一般来場者の双方が快適かつ安心してモールを利用できるよう、管理された入場制度の導入や、ペット専用エリア・時間帯の設定、利用ルールの明確化などを求める声が強まっている。
動物愛護団体の代表者は、「適切な管理がないまま全てのペットがモール内に入場する現状は、トラブルや事故につながる恐れがある」と述べ、店舗スタッフや来場者、ペット自身の安全確保が最優先されるべきだと強調した。また、ペットの行動特性やサイズ、訓練状況に応じた区分けが必要だとし、「リード(首輪と紐)をつけていても、予期せぬ飛びかかりや逃走、糞尿などのトラブルが実際に起きている」と訴えた。
一方で、モールを運営する商業施設側は、「ペット入場の全面禁止には時代の流れに逆行する側面もある」として、動物愛護者と一般来場者双方のニーズを踏まえたルール作りの重要性を指摘しているという。マレーシア国内でもペット文化は広がっており、飼い主の間では「家族同然のペットと一緒に過ごしたい」という希望が根強い。
動物福祉団体は今後、地域コミュニティやモール運営会社、自治体と協力して、公衆衛生とペットの福祉の両立を図るための具体策を練っていく考えだ。社会全体でペット共生のあり方について議論が深まると見られる。