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アンワル・イブラヒム首相は11月18日、エチオピアの首都アディスアベバに到着し、アフリカ大陸への歴史的な公式訪問を開始した。現地時間午後4時10分(マレーシア時間午後9時10分)に、ボレ国際空港に着陸。エチオピアの首相 アビィ・アハメド・アリ 氏が出迎えた。
今回の訪問は、マレーシアにとってアフリカ大陸との関係を新たな段階に押し上げる機会と位置づけられている。アンワル首相は投資・貿易・人材交流の強化を目的に、政府要人やビジネス代表団を同行させており、アフリカ連合(AU)を拠点とする本国の外交・経済戦略の一環とされる。
到着の際には、エチオピア国歌「前進せよ、親エチオピアよ(March Forward, Dear Mother Ethiopia)」とマレーシア国歌「我はマレーシアの子(Saya Anak Malaysia)」が演奏されるなど、両国の友好関係を象徴する演出もみられた。
アンワル首相は今後、エチオピア大統領 タエ・アツケ・セラッシー への表敬訪問や、アフリカ連合委員会の委員長 マフムード・アリ・ユースフ 氏との会談も予定。また、「文明をつなぎ、未来を築く:共有繁栄に向けたアフロ・マレーシア連携強化」をテーマとする特別講演を行う見込みだ。
貿易面では、2023年時点でマレーシアとエチオピアの双方合計取引額が約4億4,680万リンギにのぼり、マレーシアからの輸出は前年と比べて24.6%増加している。今回の訪問では、健康、観光、航空サービスなどを含む複数の分野で協力覚書(MoU)が締結される見通しだ。
この歴訪は、マレーシア首相として初めてアフリカ大陸を訪問するものであり、両国・両地域の関係を深化させる象徴的な出来事となる。今後の展開に注目が集まる。