BUDI95補助、e-ハイヤー運転手や船舶業者にも拡大へ

マレーシア政府は、BUDI95（補助付き RON95 燃料制度）の適用対象を拡大し、e-ハイヤー運転手や交通船舶業者 も対象に含める方向で調整を進めていると報じた。これにより、都市部の配車サービス運転手や河川・海上輸送事業者も補助の恩恵を受けられる可能性が出てくる。

報道によれば、交通事業者や船舶事業者は、燃料費の高騰により収益が圧迫されており、補助拡大によって事業維持の助けになると期待されている。特に石油価格変動が激しい中、補助制度の適用拡大は業界支援の性格を強めるものと見られる。

政府関係筋は、対象拡大の検討がまだ内部調整段階であり、具体的な補助基準や条件、補助量などは今後の閣議または予算案で正式に決定されると説明している。補助対象車両の種類、運行条件、事業登録要件など複数の要件設計がカギを握る見込みだ。

一方、既存の BUDI95 対象者からは「補助対象外業種との差が広がる可能性」「制度運用の公平性」への懸念も示されている。政府としては、補助の公平性と予算持続性を兼ね備えた設計にする方針を打ち出しつつある。

今回の方針が実施されれば、都市交通や水上交通分野の燃料コスト軽減につながる可能性があり、地域交通サービスの維持・改善にも良い影響を与えると期待されている。政府の最終決定と補正予算案の内容が注目される。