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マレーシア統計局(DOSM)が発表した『2025年マレーシア生命統計(Vital Statistics, Malaysia, 2025)』によれば、2024年の出生数は 414,918件 に落ち込み、1980年以来の最低水準となった。これは2023年の 455,761件 から 約9%の減少 にあたる。
統計局長モハマド・ウズィル・マヒディン氏によると、2024年の出生率は、2023年の 13.6‰ から 12.2‰ に低下したという。また、男女比は 106.4 男性/100 女性となり、前年の 107.4 からわずかに減少した。
民族別では、マレー系の出生が全体の 65.7%(272,718件)を占め、前年の 67.0%(305,494件)から割合を下げた。一方、中国系の出生は 9.8%(44,818件)から 10.8%(44,914件)へ上昇し、インド系は 4.4%(20,064件)から 4.3%(17,914件)へ減少した。
州別にも出生率の低下が広く見られた。特にテレンガヌ州は 1,000人当たり 19.3件と最も高く、プルリス州やクアラルンプールでは 10.1件と低水準となった。生涯出産率も女性1人当たり 2023年の 1.7人から 2024年には 1.6人に低下。替替後人口維持に必要とされる 2.1人を大きく下回っている。
また、同統計によれば、2024年には死亡数が 198,992件 となり、2023年の 196,965件 から約 1%の増加を示した。粗死亡率は 5.9‰ から 5.8‰ へわずかに低下している。
この出生率の低下傾向は、マレーシア社会における人口構造の変化を促す可能性があり、長期的な経済・社会保障政策の見直しが必須とされる。政府機関関係者や学界では、出生奨励策や子育て支援、移民政策などを総合的に検討する必要性が指摘されている。