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マレーシア運輸省は、ペナン本島に隣接する本土側に位置するセベラン・プライ地区(Seberang Perai)バターワースにある国営鉄道 Keretapi Tanah Melayu Berhad(KTMB)駅を、約 3,000万リンギット(約11億円) を投じて改修する計画を明らかにした。今回の改修は、鉄道・フェリー・将来開業予定のLRT「ミュティアラ・ライン(Mutiara Line)」を統合する交通ハブ「Penang Sentral」をセベラン・プライに構築するための主要な一環となる。
改修箇所には、KTMB旅客サービス、電車サービス(Electric Train Service, ETS)、通勤列車、そしてフェリーとの連絡通路などが含まれ、ペナン島とセベラン・プライの交通利便性を劇的に高める見通しだ。運輸大臣 アンソニー・ローク 氏は「三つの交通モードが一カ所で接続される統合型公共交通ターミナルの構想であり、島だけでなく本土側においても“開発の脈動”となる」と語った。
さらに、この都市交通計画と並行して、ペナン国際空港(LTAPP)およびバヤン・ルパス地区のエアカーゴターミナル拡張も進行中で、航空物流能力も倍増予定だ。これら一連の交通・インフラ整備は、ペナンが電気・電子(E&E)産業や半導体産業を含む産業クラスターとしてアジア太平洋地域での競争力を維持・強化するための戦略的布石となる。
今回の改修は、12回目のマレーシア・プラン(12MP)第5回ローリング・プラン(RP5)に位置づけられており、契約者の選定は次月実施され、工事は年内に着手される見込みである。