関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]
マレーシアのキャメロンハイランド地方の野菜農家たちは、近年中国からの安価な輸入野菜が市場を席巻し、地元農業が圧迫されているとして、政府に対し輸入規制を強化するよう強く求めている。
農家側によると、輸入野菜が地元産に比べ価格が非常に安いため、キュウリやキャベツなどの地元産野菜の卸価格が著しく低下し、多くの小規模農家の利益を圧迫している。卸商や輸入業者が月間輸入枠を超えて商品を持ち込んでいるとの指摘もあるという。
また、輸入の乱れが供給過剰を引き起こし、収穫された野菜が売れ残ったり、廃棄されるケースも報告されており、農家からは市場の安定と持続可能な利益確保のため、政府による野菜輸入の許可制度の見直しや、関税・輸入枠の設定など具体的な措置が求められている。
専門家はこの状況がマレーシアの食料安全保障および地元農業の存続に関わる重大問題であり、政府が早急に対応しなければ小規模農家の離農が進む恐れがあると警鐘を鳴らしている。