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マレーシア・ペラ州バトゥ・ガジャに位置するトロン・バル(Taman Tronoh Baru)地区で、青や緑に帯びた化学廃棄物とみられる物質が空き地に投棄されているのが発見された。現地の牛飼い業者によると、この廃棄物によって17頭の牛が相次いで死亡したという。
牛の所有者である住民は、「火曜日に放牧場に出した牛が翌日から次々と死に始め、土曜日までに最後の1頭も息を引き取った」と語り、廃棄物を運び込むトラックを目撃したと証言した。
また、別の地域住民も「周囲の空気は耐え難いほど悪く、夜には廃棄物を焼く煙が濃霧のように立ち込めている」と述べ、健康被害への懸念を示した。
一方、ペラ州環境局長のダトゥク・モハマド・エザニ氏は、現在のところ正式な苦情は受け付けておらず、調査を開始した段階であると説明している。
今回の事件は、マレーシアにおける廃棄物管理体制の脆弱さと、違法投棄の深刻な実態を浮き彫りにした。特に畜産や農業が盛んな地域での環境汚染が、生態系や住民生活に与える影響が改めて注目されており、政府および関係機関には迅速な対応と廃棄物管理の強化が求められている。