関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]

マレーシア政府は12月2日、国内の移民収容所に 2,196人の子どもが収容されていると発表した。これらは不法入国やビザ切れなどの理由で大人と共に拘束された外国人家族の子どもたちで、収容人数の多さが改めて浮き彫りとなっている。
報道によれば、これらの児童は移民当局の施設に身柄を置かれており、多くが親や保護者と離れた状態で収容されている。一部の子どもは一人で拘束されているケースもあり、国際人権団体や子どもの権利団体などからは懸念の声があがっている。
この状況に対し、児童の福祉と権利の観点から、収容所での拘束ではなく、地域社会を基盤としたケアや保護措置へ移行すべきだという議論が強まっている。特に、施設の衛生状態や医療対応、教育の機会、子どもたちの精神的ケアの不備を指摘する声が多い。
一方で、政府はこれまでにも子どもを収容所から引き離し、代替施設への移送や収容の見直しに取り組む姿勢を示してきたが、今回の数字はその取り組みが十分とは言えない現状を浮き彫りにしている。
今後、収容環境の改善とともに、子どもの権利を守るための抜本的な制度改革や、代替ケアの拡充が求められそうだ。