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マレーシア 国内各地のヒンズー教寺院や家庭で、10月20日、光の祝祭 ディパバリ(Deepavali)が盛大に祝われ、「善が悪を打ち破る光」の象徴にふさわしいムードに包まれた。
朝早くから参拝者や地域住民が、油灯や色鮮やかなコーラム(伝統的な床装飾)、祭りの料理で祝意を表し、家族や友人との集いを楽しんでいた。寺院のひとつ、バトゥ洞窟寺院では午前6時から数千人の信徒が参集し、花果などの供物を捧げて祈祷を行った。
家庭では、結婚後初めてのディパバリを迎えた女性や、久しぶりに兄弟姉妹が勢ぞろいした家族も登場し、伝統料理やお菓子を囲んで和やかな時間を過ごした。例えば、「今年は子どもの休暇が長く、全家族が集まれて母もとても喜んでいる」と語る男性もいた。
また、州や地域によって信徒数が少ない地域でも祝祭の雰囲気はしっかりと伝わっており、マレーシア北部ケダ州や東海岸ケランタン州でも寺院で祈りを捧げる人々の姿が確認された。観光客の姿も見られ、異文化交流の場ともなっていた。
今回のディパバリでは「多様性の中の団結」が改めて浮き彫りとなっており、信徒以外の友人・近隣住民も祝賀に加わる姿があちこちで見られた。まさに「祝祭を通じて社会の絆を深める」ひとときとなった。