KL－クルアン間にETS延伸、8月30日に運行開始

マレーシア国鉄Keretapi Tanah Melayu（KTMB）は、電車高速鉄道Electric Train Service（ETS）が2025年8月30日よりクアラルンプール（KL）とクルアン間で運行を開始すると正式に発表した。

これは南部回廊鉄道の拡充計画における大きな節目であり、旅客輸送の利便性を飛躍的に向上させるものと期待されている。

ETS延伸は段階的に実施されており、第1段階として今年3月にセガマットまでの運行が開始済み、第2段階がクルアンへの拡大である。

交通大臣アンソニー・ローク氏は、「セガマットからクルアンへの区間は、予定通り8月31日以前に開業する」と述べており、スケジュールに遅延はないことを強調している。
また、KTMBは安全性や信頼性を重視し、関係当局と連携してクルアン区間の試運転も着実に進行中であると表明し、安全な運行開始を最優先としている。

今回の運行開始により、KL～クルアン間の所要時間は大幅に短縮される見通しであり、乗客にとっては通勤・観光ともに快適で効率的な移動手段が提供されることとなる。

ETAと電化によるスピード向上が、マレーシア南部と首都圏の結びつきを強化する一手として大きな注目を集めている。