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マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、エチオピア訪問中にエチオピア首相アビィ・アハメド氏と会談し、両国の経済協力強化を目指すと発表した。特にパーム油製品の輸入関税の見直しを提起し、エチオピア市場での競争力向上を図る構えだ。
会談では、観光、教育、医療、職業訓練(TVET)、研究開発など幅広い分野での協力拡大についても合意。マレーシアはパーム油栽培のノウハウや高品質の苗木提供を提案し、エチオピアからの投資や技術交流を促進する意向を示した。
また、マレーシアはエチオピアへの輸出品として、鶏肉、ツバメの巣、家畜飼料などの関税障壁を取り除く方向で交渉している。アンワル首相は、AI、半導体、ハラール産業、サイバーセキュリティといった新興分野でも両国間の協力を深化させる計画を強調した。
さらに、アンワル首相はエチオピアが2027年にCOP32気候サミットの開催国に選ばれたことに触れ、マレーシア側としても温室効果ガス削減や環境協力を進めていく考えを示した。今回の会談は、マレーシアとエチオピアの関係を一層戦略的なものへと高める節目になる可能性がある。