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12月11日夜、クアラルンプールの高級住宅地モントキアラにある高層コンドミニアムの一室で火災が発生し、38歳の男性が死亡する事故が起きた。現場には複数の消防隊が出動し消火活動を行ったが、建物の防火システムの不具合により消火活動は困難を極めた。
火災は午後8時46分ごろ、モントキアラの「Tiffani Kiara by i-Zen」 26階の居住ユニットで発生したとみられ、現場からは濃い煙が立ち上っていたという。消防隊は近隣の複数の消防署から出動し、水タンク車やポンプを使って消火活動を進めたが、建物の防火設備が正常に機能していなかったため、ホースの延長や機材による対応を余儀なくされた。火災は午前2時3分までにほぼ鎮火した。
焼け跡からは、焼け焦げた跡や灰の付着が外壁にも見られたと現場の状況を伝える報道もある。焼損した居住ユニットは約 140平方メートル(約1,500平方フィート) に及び、全焼したとみられる。
消防隊が消火後にユニットのバルコニーで発見した被害者は、全身に重度の火傷を負っており、その場で死亡が確認された。警察によると、被害者はのユニットに2021年から一人暮らしをしていたフリーランスの男性で、家族とは数日前に連絡を取っていたという。警察は現段階で犯罪性は否定しており、事故として捜査を進めている。現在、火災原因についてはマレーシア消防・救助局の法医学専門チームが現場で調査を行っており、今後の結果が待たれている。
今回の事故は、防火設備の維持管理の重要性を改めて浮き彫りにしており、高層住宅での安全対策のあり方が今後の課題として議論を呼びそうだ。