関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]

マレーシア国家防災庁(NADMA)は、北東モンスーン期を前に、国内で200か所を超える道路が洪水または地滑りのリスクが高い「危険区域」として指定されたと発表した。
同庁のアブドゥル・ハリム・ハムザ事務局長は、「危険とされた道路の多くは河川沿いや低地に位置し、過去にも洪水や地滑りの被害を受けた地域だ」と説明した。州別では、パハン州が79か所で最多、次いでトレンガヌ州49か所、クランタン州44か所、セランゴール州29か所となっている。
また、マレーシア鉱物・地質局は、全国で263か所の危険斜面を特定しており、そのうち93か所が「高リスク」に分類されていると明らかにした。
同局によると、「高リスク」とされた斜面については地方自治体による即時対策が必要であり、雨量計や地盤変動センサー、監視カメラを活用した早期警戒システムも導入が進められている。
「地滑りは洪水ほど頻発しないが、ひとたび発生すれば被害が甚大で命に関わる」と警鐘を鳴らしている。
政府は、モンスーン期に向けて交通インフラの安全確保を最優先課題と位置付け、関係省庁と連携して道路の閉鎖や迂回案内、住民への警報発令などを強化する方針を示した。
ドライバーには、雨天時や斜面沿いの道路走行では速度を落とし、前方車両との車間距離を十分に取るよう注意が呼びかけられている。
マレーシア政府は今後も、災害リスクの高い地域の監視と防災体制の強化を継続する構えだ。