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マレーシアで、補助付きディーゼルと市場価格の大きな価格差が、燃料の密輸や不正取引を助長しているとして物流業界から懸念の声が上がっている。
現在、補助付きディーゼルは1リットル2.15リンギで販売されている一方、補助対象外のディーゼルは市場価格で販売されており、最新の価格は6.72リンギとなっている。この大きな価格差が密輸業者や窃盗の誘因になっていると指摘されている。
マレーシア貨物運送業者協会(AMH)は、「この状況は補助制度の信頼性を損ない、市場の公平性も歪める」と指摘した。正規の事業者が不利な立場に置かれる一方、制度の“漏れ”によって政府には大きな財政損失が生じているという。
業界関係者によると、市場では補助ディーゼルの購入枠を持つ企業や関係者に対し、燃料を転売するよう持ちかけるケースも増えているとされる。協会は、こうした行為は責任ある運送業者の行動ではないとしたうえで、「価格差の拡大が不正行為の強い動機となっている」と説明している。
また、最近の燃料価格の変動は運送業者の資金繰りにも影響を与えている。燃料会社からのクレジット枠は市場価格を基準に設定されることが多く、補助対象の事業者であっても短期間で利用限度額に達してしまう場合があるという。
燃料費は運送業界にとって最大のコストの一つであり、運転手の賃金や整備費、タイヤなどの消耗品と並んで事業運営に大きく影響する。業界団体は、補助制度の必要性を認めつつも、不正利用を防ぐため制度の見直しや監視強化が必要だと訴えている。