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マレーシアとタイの国境地帯で横行する燃料密輸について、従来の大型改造タンクを用いた手法から、より発見が難しい新たな手口へと変化していることが分かった。ケダ州警察などの法執行当局は検問体制を強化し、取り締まりを進めている。
ケダ州警察のアズリ長官によると、密輸業者は近年、車両に隠し燃料タンクを設置する従来型の手法から、補助金付き燃料を満タンにした車両で国境を何度も往復する方法へと移行している。満タンで出国し、燃料を抜き取って販売した後、ほぼ空の状態で戻る行為を繰り返すのが特徴だという。
この背景には、当局による監視強化がある。特に改造タンクを装着した車両への取り締まりが強化されたことで、密輸業者がより目立たない方法へと戦術を変えたとみられる。
さらに、検問所周辺では「見張り役」を配置し、取り締まりが厳しい場合には燃料を積んだ車両を秘密の場所に迂回させるケースも確認されている。そこでタイ側から入国する車両を待ち受け、燃料を移し替える手口も新たに確認された。
当局はこうした動きに対し、入国管理局など関係機関と連携し、1日に複数回国境を往復する不審車両の追跡を強化。関与が疑われるドライバーについては、タイへの入国を禁止する措置も検討している。
また、無許可で補助燃料タンクを設置する行為は道路交通法違反に当たり、発見された車両は押収されるほか、運転者も密輸の疑いで捜査対象となる。
実際、3週間前には国境のブキット・カユ・ヒタム検問所で貨物用車両トラック5台が摘発され、約2000リットルの燃料密輸が阻止された。タイ人4人とマレーシア人1人が逮捕されている。
タイ国内での燃料供給制限などにより需要が高まる中、密輸は依然として利益性が高いとされる。当局は「補助金付き燃料の不正流出は国内供給に影響を及ぼす」として、国民にも情報提供への協力を呼びかけている。