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アンワル・イブラヒム首相は、スラウェシ海におけるアンバラット海域問題について、インドネシアとの協議は両国の友好関係の表れであると強調した。
首相は「この協議はインドネシアとの間で行うものであり、何かを譲るという意味ではない。むしろ良好な関係を守り、強化するためのものだ」と述べた上で、「サバ州の一寸たりとも他国に奪わせない」と断言した。
アンバラット海域は、石油・ガス資源が豊富な約1万5,000平方キロメートルの海域で、長年マレーシアとインドネシアの間で領有権争いが続いてきた。
両国は最近、アンワル首相とプラボウォ・スビアント大統領の共同声明で、スラウェシ海における平和的かつ互恵的な共同開発の可能性を探ることで一致。
この中にはアンバラット海域も含まれている。
マレーシア外務省は、この共同声明は最善の解決策を目指すための初期的な取り組みだと説明している。
アンバラット海域を巡っては、2004年にペトロナスがシェルに探査権を付与したことがきっかけでインドネシアが抗議。
当時、インドネシア側は同海域でイタリアのエニ社にも同様の権利を与えていた。
その後も2009年にはマレーシア軍の展開に抗議があり、2010年にはインドネシア海軍艦艇がマレーシアの哨戒艦に発砲寸前まで接近したとされる事案も発生している。