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マレーシア医師会(MMA)は、公立病院が抱える混雑や長い待ち時間の原因を外国人患者の利用増加と結び付ける見方に反論し、問題の本質は深刻化する医療従事者不足にあるとの見解を示した。
この発言は、一部で外国人患者の受診が公立医療機関の負担を増大させているとの指摘が出ていることを受けたもの。MMAの関係者は、公立病院が直面している最大の課題は医師や看護師をはじめとする医療人材の不足であり、外国人患者を問題の中心と捉えるのは実態を正確に反映していないと述べた。
同会によると、マレーシアの公立医療機関では近年、医師や専門医、看護師の離職や民間医療機関への転職が続いており、人員不足が慢性化している。その結果、患者数の増加に十分対応できず、診察や治療の待機時間が長期化しているという。
また、外国人患者の多くはマレーシア国内で就労し、税金や各種負担金を納めている労働者やその家族であり、公的医療サービスを利用する権利を有しているケースも少なくないと指摘した。医療制度の逼迫を外国人患者の存在だけで説明することは適切ではないとしている。
MMAは、医療サービスの質を維持するためには、人材確保と定着が最優先課題だと強調。特に若手医師の待遇改善や専門医育成の強化、労働環境の改善などを通じて、公立医療機関における人材流出を食い止める必要があると訴えた。
さらに同会は、医療需要が今後も増加すると見込まれる中、公立病院への予算配分拡大や医療インフラ整備も重要だと指摘している。高齢化の進展や慢性疾患患者の増加に対応するためには、外国人患者の利用制限を議論するよりも、医療システム全体の強化に取り組むべきだとの考えを示した。