ペナンに新文化ランドマーク誕生　Lin Xiang Xiong Art Gallery が開幕間近

ペナン州ジョージタウンのライト・ウォーターフロント地区に、総工費約1億リンギの大型アート施設「Lin Xiang Xiong Art Gallery（LXX美術館）」がオープンする。12月14日の開館を前に、地元の文化・芸術界から期待が高まっている。

8階建ての館内には、設立者リン・シアンション氏の作品300点に加え、世界のアーティストによる約200点が展示される。リン氏が60年以上かけて収集した1,000点超のコレクションも順次公開される予定だ。

建物は「亀」をモチーフにしたデザインが特徴で、長寿や繁栄を象徴する意匠として設計された。館内からは海やペナンブリッジを望むなど、自然と芸術が融合した空間が広がる。

美術館は展示だけでなく、国際シンポジウムやアーティスト交流、教育ワークショップなども展開し、ペナンの文化発信拠点としての役割が期待されている。関係者は「世界とつながるアートの架け橋になる」と話す。

リン氏は「芸術を通じ、多様な人々が対話し、平和と共生を育む場にしたい」と語り、この施設を“Art for Peace”の象徴と位置づけている。新ギャラリーの開館は、ペナンを“見るだけの観光地”から、創造性を体験する文化都市へと押し上げる可能性を秘めている。