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ジョホール州務大臣オン・ハフィズ氏は、ジョホール・シンガポール間を結ぶ高速鉄道(RTS)リンクが2027年1月に運行開始予定となることを契機に、当地の「リトル・インディア」地区を主要観光地に育てようとする構想を明らかにした。
オン・ハフィズ氏は、RTS運行後には毎時約10,000人が国境を越えて往来できるようになると見込んでおり、増加する訪問者を受け入れる観光拠点として、リトル・インディアを中心的なアトラクションと位置づけたい意向を示した。
州政府は、税関・入国管理施設であるバングナン・スルタン・イスカンダル(BSI)およびRTS駅を囲む3キロメートル圏内の地区を美化・再活性化する計画を進めており、地域住民や地元商店を巻き込んで、街並み整備や環境整備に取り組むという。
また、次回のディパバリ祭では、州内のインド系商人を優先して参加させる方針を明らかにした。開催の2か月前から州外業者の参加を制限することで、地元商人を支援する意図だと説明している。
オン・ハフィズ氏は、こうした取り組みは行政だけの責任ではなく、住民や地元自治体、商業界などの総力を結集して進めるべきだと呼びかけ、「ジョホールはマレー系・華人系・インド系を問わず ”一体のジョホール人” の精神で団結を強めたい」と述べ、地域の一体感と観光振興を両立させたい意向を示した。
この計画は、RTSの開通やJS-SEZ(ジョホール・シンガポール特別経済区)の進展と相まって、ジョホール・バルの都市構造と観光ポートフォリオを大きく変える可能性を秘めている。今後、資金調達、土地利用、交通インフラ整備、住民合意などの具体化が焦点となる。