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【ジョホール州議選を振り返る】勝者と敗者から見るマレーシア政局の行方

【ジョホール州議選を振り返る】勝者と敗者から見るマレーシア政局の行方

2026.07.14 政治・社会

マレーシア・ジョホール州で12日に投開票された州議会選挙は、バリサン・ナショナル(BN)が56議席中48議席を獲得する圧勝で幕を閉じた。一方、パカタン・ハラパン(PH)は8議席にとどまり、ペリカタン・ナショナル(PN)は議席を失う結果となった。今回の選挙は単なる州政選挙にとどまらず、各政党の求心力や今後の選挙戦略を占う重要な試金石となった。選挙戦で明暗が分かれた各党・主要政治家の動向から、今後のマレーシア政局を展望する。

BN、地盤固め鮮明に

BNは2018年にPHへ明け渡した州政権を2022年に奪還して以降、勢力を拡大してきた。今回の選挙では、州首相のオン・ハフィズ・ガジ氏が選挙戦を主導し、2期目の続投を決めた。

BNを構成するマレーシア華人協会(MCA)とマレーシア・インド人会議(MIC)は、華人票の多い都市部で民主行動党(DAP)から計4議席を奪取した。非マレー系有権者への浸透が進んだことを示す結果となった。

PH、都市部で後退

一方、PHは昨年のサバ州議選に続く低調な結果となった。特にDAPは従来の支持基盤だった都市部4選挙区をBNに奪われ、党勢後退が鮮明となった。

PH議長を務めるアンワル・イブラヒム首相は選挙期間中に複数回ジョホール州入りして応援演説を行ったものの、支持拡大にはつながらなかった。今週末に候補者届け出が始まるヌグリ・スンビラン州議選を前に、候補者選定や選挙戦略の見直しを迫られる。

ザヒド氏は求心力高める

今回の勝利で存在感を高めたのが、BN議長のアフマド・ザヒド・ハミディ副首相だ。今年1月に打ち出した党再結集策「Rumah Bangsa(ルマ・バンサ)」では、離党・資格停止となっていた有力政治家の復党を進めており、ジョホール州での圧勝を追い風に、今後の州選挙や次期総選挙で指導力を一段と強める見通しだ。

試練続くPH、新たな連携模索するPAS

PHの選挙対策責任者を務めたPKRのアミルディン・シャリ氏は、初の大型選挙で議席を伸ばせず、厳しい結果となった。

一方、議席を失ったPNでは、中核政党のPASがUMNOとの協力の可能性を探るなど、野党勢力の再編に向けた動きが注目される。ジョホール州議選は、8月のヌグリ・スンビラン州議選、さらに次期総選挙を見据えた各党の勢力図を占う選挙として位置付けられそうだ。

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