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マレーシア・セランゴール州政府は、バンダル・ウタマ地区にある2校の中等学校で、同級生同士によるメンタルヘルス支援のパイロットプログラムを今年実施すると発表した。 この取り組みは、生徒が深刻な問題に発展する前に、仲間同士で感情面の支援を行い、必要に応じて専門家につなげることを目的としている。
州保健・環境担当役員のジャマリアー・ジャマルディン氏曰く、州教育局が既に実施している「同級生支援プログラム」を補完する形で実施されるという。先の悲劇的事件を受け、一部の保護者との会合で、学校の安全性やカウンセリング支援の必要性が強く訴えられたことが背景にあるという。
ジャマリアー氏は、「PeerZ」と名付けられたこの試行プログラムについて、「生徒同士が互いの経験や悩み、感情的なストレスを、安全で話しやすい環境で共有できるプラットフォームを提供することを目指す」と説明した。さらに、「初期段階で支援が必要な生徒には、同級生からの助言や心のケアが提供され、必要に応じて学校のカウンセラーや専門家に紹介される」と述べた。
今回の試みが行われる2校のうち1校は、昨年、致命的な刺傷事件が発生した学校でもある。2025年10月14日には、16歳の女子生徒が同級生の14歳の男子生徒に刺され死亡する事件が発生し、教育現場における安全確保と心のケアの重要性が全国的な注目を集めた。
ジャマリアー氏は、州政府が生徒の安全と福祉、そして精神的な健康を守ることを最優先課題としており、学校環境をより安全で支え合える場にしていくための努力を続けると強調した。また、メンタルヘルス関連プログラムへの予算配分は2025年の70万リンギットから、2026年は150万リンギットへと大幅に増額される見込みであり、ピアサポートを含む支援策の展開が進む見通しだとしている。
試行プログラムの開始時期は明言されていないが、ジャマリアー氏は「今年中に実施される予定である」と述べた。試行後の成果を注視しつつ、必要に応じて他の学校でも同様の取り組みを拡大していく方針だ。