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マレーシアで、ハリラヤ・アイディルアドハ(犠牲祭)の大型連休を前に、長距離バスを利用して帰省する人が増えている。背景には燃料価格の上昇と、政府のガソリン補助制度「Budi95」の給油上限引き下げがある。
クアラルンプール南部の主要バスターミナル「Terminal Bersepadu Selatan(TBS)」では、例年以上の混雑が見られ、多くの利用者が「車移動よりバスの方が経済的」と話している。
民間企業に勤める39歳のサフアン・イシャクさんは、北部クダ州アロースターに住む病気の父親を頻繁に訪問しており、ガソリン代の負担増を実感しているという。
同氏は、「補助枠を超えると、給油費が一気に倍近くになる。今回はバスの方が賢明な選択だ」と語った。政府は4月からBudi95の月間補助対象を300リットルから200リットルへ縮小している。
また、大学生のアリフ・ダニアル・ラムリーさん(21)は、将来的な交通費負担への不安を口にした。現在はオートバイを利用しているものの、「補助枠がさらに減れば、学生生活への影響は大きい」と話す。今年のアイディルアドハでは、故郷のトレンガヌ州への帰省を見送り、シャーアラムで過ごす予定だという。
マレーシアでは近年、燃料費高騰を背景に公共交通機関への回帰が進んでいる。ペナン州でも「車を置いてバス通勤に切り替える人が増えている」と報じられており、都市部では公共交通利用率の改善傾向がみられる。
一方で、バス事業者側も燃料コスト増に直面している。観光バス業界では、ディーゼル価格の高騰を受けて運賃値上げや補助金支援を求める声が強まっている。