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マレーシアでは、2025年11月16日にスタートした新型緊急通報システム NG MERS 999 に関して、一部で通話のつながりにくさや救急車の遅延などの不具合報告が出ている。しかし、通信事業者の Telekom Malaysia(TM) と政府はこれらを「単発の事象」としており、システム全体は正常に稼働しているとの見解を示している。
TMの技術的レビューによれば、NG MERS 999 は “最も近くにいる救急資源” を使う仕組みなどが正常に機能しており、通報チャネルも問題なく稼働しているという。また、999への音声通話は引き続き完全に利用可能であり、アプリ「SaveME 999」はテキストやビデオ、マルチメディアを使った通報手段として補完機能を果たす。
一方、報道などで指摘された救急車の遅延などの問題については、保健省が 救急車を増やす、戦略的な地域配置を見直すなどの対策を進めており、マレーシア赤十字社やセント・ジョン救急隊といったボランティア団体とも協力して対応能力の強化を図るとしている。
この新システムでは、AI(人工知能)による分析、高精度の位置情報、統合型プラットフォームなどが導入されており、TMはこれを「より速く、よりスマート、より包括的な緊急対応体制への飛躍」と位置付けている。
ただし、NG MERS 999 の運用開始直後ということもあり、政府・TMともに継続的な技術評価と改善を約束。国民にはシステム利用の理解と協力が求められており、緊急通報の適切な利用が呼び掛けられている。