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マレーシア内務省は、新たな入国管理システム「National Integrated Immigration System(NIISe)」の試験運用を9月22日から開始すると発表した。初期導入地点はジョホール州のスルタン・アブ・バカール・コンプレックス(KSAB)とスルタン・イスカンダル・ビルディング(BSI)で、試験は2026年2月28日まで続く予定である。その後は、クアラルンプール国際空港(KLIA)第1・第2ターミナル、ペナン、クチン、コタキナバルなどの主要空港へ段階的に拡大される見通しだ。
NIISeは、国境管理の効率化、セキュリティ強化、そして利用者体験の改善を目的とする政府のデジタル化戦略の柱であり、従来の「MyBorderPass」や個別QRコード方式を一元化する仕組みとなる。旅行者は新たに導入される MyNIISe アプリを利用し、生成されるQRコードを提示して入出国手続きを行う。特に自動車で移動するグループ旅行では、1つのQRコードでメンバー全員がまとめて審査を通過できるようになり、利便性が大幅に向上する。
一方で、従来と同様に有効なパスポートや旅行書類の携行は必須であり、旅行前に不適格と判断された場合には航空会社が搭乗を拒否する仕組みも検討されている。導入初期は従来のシステムと並行運用されるが、試験終了後には段階的にNIISeへ完全移行する計画だ。
内務省は「今回の導入は国境管理の近代化に向けた大きな一歩であり、マレーシアを訪れる旅行者の利便性と安全性を同時に確保する」と強調している。