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マレーシア高等裁判所は本日(22日)、ナジブ・ラザク元首相(72歳)が残りの刑期を自宅で執行できるか、それとも現在服役中のカジャン刑務所(Kajang Prison)に留まるべきかについての重要な判断を下す予定だ。ナジブ氏は2022年8月23日からSRCインターナショナル社を巡る汚職事件での有罪判決による刑期を服役しているが、同氏側は「王による自宅拘禁を認める付加命令」の存在を主張し、これを裁判所に執行させるよう求めている。
裁判の争点は、2024年1月29日に連邦直轄地恩赦委員会がナジブ氏の刑期を12年から6年に短縮し罰金も減額した決定に、「自宅拘禁許可の命令」が付随していたかどうかにある。弁護団はその命令の存在を根拠に、残りの刑期を自宅で過ごす権利を認めるべきだと主張しているが、政府側や恩赦委員会の書類ではその命令の扱いが明確でなかったため、裁判での判断が求められている。
ナジブ氏はこの件について2024年4月1日に司法審査を申請した後、巡回控訴裁判所や連邦裁判所を経て再び高等裁判所での審理となり、当初の決定日は2026年1月5日だったものが、弁護側の要請により本日に前倒しされた。裁判所がナジブ氏の主張を認めれば、直ちに自宅拘禁に移行する可能性がある。一方、棄却されればカジャン刑務所での服役が継続される見通しだ。
なお、ナジブ氏は現在、マレーシアの国営戦略投資会社「ワン・マレーシア開発会社(1MDB)」に関連する別件の汚職・資金洗浄事件についても12月26日に判決を控えており、今週は同氏の司法上の運命を左右する重要な週となっている。