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マレーシアの通信会社 Telekom Malaysia(TM) は、新しい緊急通報プラットフォーム NG MERS 999 の導入に伴い、一部で報じられていた不具合について釈明し、旧来の「999通話」が引き続き主要な緊急連絡手段であると強調した。
TMによれば、SaveME999 というスマホ用アプリは補助的なチャネルとして位置づけられており、従来の音声通話による999番通報を完全に置き換えるものではないという。具体的には、場所・写真・動画などを送る必要があるケースや、多様なメディア形式で救助を要請したい場合にアプリが有効との説明だ。
また、NG MERS 999への移行初期には通話量が急増し、1日あたり約5万件だった旧システムから 約7万件 にまで増えたとし、システム性能に影響が出たことを認めている。TMはこれを受けて、サーバー容量の増強や構成最適化、コールセンターの人員増強などを迅速に実施。すべての緊急対応事案を最優先で扱っていると述べた。
TMはさらに、保健省、警察、消防救助隊、民間防衛隊、海事監視機関など、緊急サービスを担う5機関と連携を強化。端末やアプリだけでなく、従来の通話や位置情報サービスを活用した協力体制を構築し、「どの手段からでも迅速かつ確実に支援が届くようにする」としている。
そのうえで、TMは市民に対し、999通話を適切に利用するよう呼びかけ。いたずら通報や無意味な通話が増えると、本当に緊急を要する人へ支援が届きにくくなるとして、緊急番号の正しい使い方を改めて注意喚起している。