セランゴール州ポートクランのマングローブ地帯「マングローブ・ポイント」に、自然と教育を融合させた新テーマパーク「Magika Studios」が、来年中頃に完成する予定だ。
このプロジェクトは、港湾・都市再開発事業「Selangor Maritime Gateway (SMG)」の一環として、開発会社 Landasan Lumayan Sdn Bhd (LLSB) とエンタメ企業 KRU Entertainment Sdn Bhd (KRUESB) による共同事業。敷地面積は約28.32ヘクタール（約85,700坪）におよび、10月から建設が始まっている。
関係者によれば、Magika Studios はマングローブ林の生態系を守りつつ、来場者が自然を学ぶことができる「エコツーリズム × エデュテインメント」の新しい形を目指す場だという。プロジェクト総額は初期段階で500万リンギ強。
具体的なアトラクションとしては、光と映像を使った幻想的なライトアップ、地域の民話キャラクターを用いたストーリーテリング、マングローブ林を1キロの木道で歩くガイドツアー、川遊びや水上活動、さらにはアニマトロニクスや映像演出によって自然保護や生態系の大切さを伝える展示などが予定されている。これらはすべて「環境教育」と「エンタメ」の両立を意識した内容だ。
この新施設は、クアラルンプール中心部から約30分というアクセスの良さもあり、地元住民だけでなく、観光客や国際訪問者の誘致も視野に入れている。また、2026年に予定される観光キャンペーン「Visit Malaysia 2026」とも連動し、セランゴール州の新しい観光資源として期待されている。
今回の発表は、マレーシアにおける都市・港湾再開発と自然保護、観光振興を両立させようという新しい動きの象徴といえる。完成後は、自然との共生を体感できるユニークな観光地として注目を集めるだろう。
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