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マレーシアでサイバー詐欺被害が急増

マレーシアでサイバー詐欺被害が急増

2025.12.09 政治・社会

今年1月から11月にかけて、マレーシア国内で報告されたオンライン犯罪の件数は 67,735件 にのぼり、被害総額は 27億リンギ(約1,023億円規模) を超えたと、マレーシア王立警察(Royal Malaysia Police)が明らかにした。 

同警察の商業犯罪調査局によると、最も多かったのは「通話による詐欺(電話詐欺)」で28,698件、次いで「ネット通販の詐欺(eコマース詐欺)」が14,881件となっている。 

詐欺の手口としては、実在しない投資話の持ちかけが最も被害額が大きく、9,296件で報告され、損失総額は約13.7億リンギ。そのほか、偽ローン、フィッシング詐欺、ロマンス詐欺など多様な手口が確認された。電話詐欺関連の金額は約7.16億リンギに及んでいる。 

警察は、もし不審な取引やメール、SNSの誘いを受けた場合はただちに銀行へ連絡し、モバイルバンキングやオンライン決済を停止するよう呼びかけている。また、疑わしい事案は全国のセントラル番号「997」を利用するか、最寄りの警察署への届け出を推奨している。 

この深刻な数字は、サイバー犯罪が身近な社会問題になっている現状を浮き彫りにしており、一般市民に対する注意喚起とともに、当局による対策強化が今後の焦点となる。

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