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ペナン国際空港、2028年までに拡張計画 離陸渋滞を防ぐ体制整備へ

ペナン国際空港、2028年までに拡張計画 離陸渋滞を防ぐ体制整備へ

2025.11.12 政治・社会

ペナン州のペナン国際空港(Penang International Airport、PIA)で進められている拡張工事が、年末までに計画通り進行し、2028年の完成を目指している。現行の旅客処理能力は年間約650万人だが、2017年の拡張計画では1,200万人規模への対応を想定していた。しかし近年の利用者増加を受け、離陸時の混雑や滑走路の順番待ちといった運航上の遅延を防ぐため、改修規模のさらなる拡大が必要とされている。

改修内容には、旅客ターミナルの拡張、滑走路と誘導路の改良、新たな駐機エリアの設置、自動チェックインシステムやアクセス道路の整備などが含まれ、施設面積は現行の54,000㎡から115,000㎡へと倍増する見通しだ。完成後は年間1,200万人の旅客対応能力を持ち、空港4.0に対応したスマートかつ環境配慮型の設備も導入される予定である。

一方で、設計関係者や観光・製造業界からは「1,200万人規模でも将来的に再び容量の限界に達する可能性がある」との指摘が上がっており、専門家の中には「今回の拡張で混雑は一時的に緩和されても、数年後には再び利用過多となる恐れがある」と懸念を示す声もある。

2025年1~8月の旅客数は522万人と前年同期比5.98%増となり、1日平均2万2,000人が利用。便数や国際線数も拡大傾向にある。今回の改修は、観光・輸送・製造業の発展に直結するプロジェクトであり、ペナン州を「アジアの航空・物流ハブ」として発展させる上で重要なインフラ整備と位置づけられている。政府および関係機関は、工事の遅延防止と将来需要に応じた柔軟な対応を求められている。

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