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内閣改造が迫る中、アンワル・イブラヒム首相率いる団結政府は、これまでで最大の試練に直面している。
経済相のラフィジ・ラムリ氏と環境相のニック・ナズミ・ニック・アフマド氏がPKR党内選で敗れた後に辞任し、閣僚ポストの再編が急務となっている。
一方、統一マレー国民組織(UMNO)を離党したテンコ・ザフルル投資・貿易・産業相がPKRへの入党を希望しており、PKRとUMNOの間に緊張が高まっている。
政治学者アフマド・ファウジ氏は、アンワル首相に対し、「党に関係なくポストを柔軟に再配分し、連立の結束を守るためには果断な決断が必要」と提言した。
アナリストのアスル・ハディ氏は、PKR内での人材不足も課題であり、テンコ・ザフルル氏がそのまま残れば「一時しのぎの大臣」となる恐れがあると指摘した。
また、PKR支持層の間ではラフィジ氏の辞任を巡り、アンワル首相への不信感も高まっている。
UMNO側は、閣僚枠の維持を強く求めており、テンコ・ザフルル氏の入党には反発が広がっている。
しかし、アナリストらは、アンワル首相とザヒドUMNO総裁の関係が政権の安定を支えているとし、今後の政権運営には党内調整と連立内のバランス感覚が不可欠だと見ている。