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ペナン・ケダ州、洪水警戒を強化 ― ラニーニャ接近で備え急ぐ

ペナン・ケダ州、洪水警戒を強化 ― ラニーニャ接近で備え急ぐ

2025.10.22 マレーシアニュース

マレーシア北部のペナン州とケダ州が、今年12月まで継続が予想される「ラニーニャ現象」に伴う豪雨と洪水に備え、非常態勢に入っている。

ペナン州首相 チョウ・コン・ヨウ氏は、洪水多発地域において排水路、保水池、河川の整備が完了しており、全技術機関および救援隊が待機態勢にあると明かした。州当局は水位観測ステーションや遠隔通信システム、洪水警報装置を点検し、県・地区レベルの洪水対策指令センターも稼働中だ。389 か所に及ぶ避難所も即時開設可能な状態にあり、地域住民・自治体も一丸となって備えている。

一方、ケダ州ではCivil Defence Force副所長のムハマド・スハイミ氏が、住民に対して「重要書類を避難袋に入れ、薬・懐中電灯・衣類・水・モバイルバッテリー等を準備しておくよう」警告。特に沿岸部、丘陵地帯、低地の町では急激な河川の氾濫や地滑りの可能性が高いため「備えと注意」が重大だと強調した。

気象学者のユスリ・ユスップ博士によれば、ラニーニャ期には降雨量の増加やシーズンの延長が一般的で、今回のような対北西マレーシア地域の警戒強化は必然とのこと。

政府・州当局は、住民・企業・地域コミュニティへ向けて、最新情報の確認、ハザードマップの理解、緊急避難ルートの確保を呼び掛けている。市民にとって、早めの対策が被害の抑制につながる重要なカギとなる。

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