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マレーシア・ペナン州政府観光・クリエイティブ経済委員会のウォン・ホン・ワイ委員長は「東アジアの富裕層からの旅行需要が急増しており、ペナンが地域の医療観光とレジャー旅行を組み合わせた新たな目的地として脚光を浴びている」と強調した。
具体的には、昨年マレーシア全体で約160万人の医療観光客を迎え、前年比14 %の伸びを記録。インドネシアからの訪問者が観光収入の約80 %を占めた。
また、ペナン州ではインドネシアの航空会社トランスヌサが11月24日よりジャカルタ―ペナン間便を週3便運航開始し、12月から毎日便へ増便予定であると発表。さらに、香港発ペナン便も増便され、中国・香港・台湾からのルート拡充が進む。
ウォン委員長は「歯科・内科を含めた高度医療サービスと、手頃な価格帯での治療パッケージが、香港等の既存市場から旅行先をペナンに移行させる要因となっている」と述べ、観光と医療サービスを融合させた“メディカルツーリズム”の可能性に言及した。
「ペナンは文化遺産として世界遺産登録されたジョージタウンや生物圏保護区のペナンヒルなどもあり、旅行者に“治療+休暇”という新しい旅の選択肢を提供できる」とし、旅のトレンドが“目的地としての医療利用”へ変化しているとの見方を示した。
この動きは、観光産業・医療産業の融合による地域経済の活性化を目指すペナン州の戦略的転換と捉えられており、マレーシア全体の観光立国化に向けた取り組みとしても注目されている。