ペットOKの新商業施設に賛否の声 — 「Sunway Square Mall」オープンで論争

セランゴール州ペタリンジャヤ に12月12日、Sunway Square Mall が正式オープンし、同施設がペットフレンドリーな商業施設として運営されていることが話題を呼んでいる。ここは 約320,000平方フィート（約29,700㎡） の規模を持つ4階建ての複合型モールで、130を超えるショップが入居している。95％以上のテナントがすでに営業を開始している。

このモールの大きな特徴のひとつが、ペットを連れて館内を散策できる点だ。オープン時に設けられたルールでは、ペットは常にストローラー（キャリーカート）やキャリアに入れて移動しなければならず、ペット専用のリフトを利用することなどが求められている。飼い主はペットの衛生管理や他の利用者とのトラブル防止にも責任を持つ必要があるとしている。

この方針に対し、SNS上では賛否両論の反応が出ている。あるユーザーは「マレーシア初の屋内ペットOKモール」と歓迎する一方で、犬が館内にいることに不快感を示す声もある。また「犬が人を噛んだ場合の責任は誰が取るのか」といった懸念の声も見られた。ある投稿者は、ペットを歓迎する姿勢を支持しつつ、「不快な人は他のモールに行けばよい」と主張する意見も出ている。

一部では、ペットフレンドリーな方針に宗教的な観点から反対の声を上げるユーザーもいたが、その背後には過去の投稿内容から矛盾を指摘されるケースもあり、議論が白熱している。

Sunway Square Mall は、ペット用のプレイグラウンドやイベントスペースも計画しており、都市部のペット同伴文化を反映した新たなライフスタイル拠点として注目を集めている。ただし、小売店舗や飲食店、シネマなどへのペット入店は各テナントの方針による制限があるなど、全館自由ではない点も明確になっている。

新モールは従来のショッピングや飲食に加え、ペットとの共用スペースを設けることで多様なニーズに応える試みとして注目されているが、今後も賛否双方の意見が交錯しそうだ。