関連メディア
グルメシアン[外食・グルメ情報はこちら]
生活情報サイト[生活お役立ち情報はこちら]

12月24日朝の外国為替市場で、マレーシアの通貨リンギットは米ドルに対して5年ぶりの高値を付けた。これは米ドル指数(DXY)が下落したことを背景にしたもので、為替トレーダーの間でリスク選好の高まりがみられた。
現地時間午前8時の時点で、リンギットは米ドルに対して1ドル=RM4.0490/4.0710まで上昇。前日の終値(RM4.0615/4.0665)と比べてさらに強含んだ水準となった。この水準は2021年3月3日に記録されたRM4.0490/4.0530以来の高値だ。
ムアマラート・マレーシア銀行(Bank Muamalat Malaysia Bhd)のチーフエコノミスト、モハド・アフザニザム博士は、米国の消費者信頼感指数が低下したことにより米ドル指数が0.39%下落し、リンギットにとって追い風となったと解説している。米消費者信頼感指数は12月に89.1ポイントとなり、11月の92.9ポイントから下振れ、事前の市場予想も下回った。
この日は米ドル以外の主要通貨に対してもリンギットが堅調となり、日本円や英ポンド、ユーロに対しても上昇がみられた。また、近隣のASEAN通貨に対しても強含む動きとなり、シンガポールドルやタイバーツ、インドネシアルピア、フィリピンペソに対しても優位な推移を示した。
市場関係者は、米国の最新経済指標を背景に今後もリンギットの強含み傾向が続く可能性があると予想している。