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マレーシア通貨リンギが27日、米ドルをはじめ主要通貨に対して上昇した。第47回ASEAN首脳会議で締結された米マレーシア貿易協定が市場心理を押し上げ、投資家の買いが集まった。
Bank Muamalat Malaysiaのチーフエコノミスト、アフザニザム・ラシッド氏は「リンギはより堅調な地盤に立っている」と述べ、前週末比で対ドル0.27%高となったことを指摘した。
リンギは27日午後6時時点で1ドル=4.2085~4.2135リンギと、前週金曜の4.2210~4.2255リンギから上昇。米国の9月消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)が10月28~29日の会合で0.25%の利下げに踏み切るとの観測が広がり、ドル売り・リンギ買いが強まった。
主要通貨に対してもリンギは上昇。
ASEAN諸国通貨に対しても堅調で、対シンガポールドルで3.2460/3.2502リンギ、対タイバーツで12.8633/12.8837リンギ、対インドネシアルピアで253.1/253.6とそれぞれ小幅高となった。
市場関係者は、「FRBの利下げと米マレーシア貿易協定が相まって、短期的にリンギの上昇基調は続く」との見方を示している。一方で、日本円も安全資産としての需要からやや買われ、対リンギでは39.6円前後で取引されている。
リンギの上昇は、東南アジア全体の通貨市場においても好調の兆しと受け止められている。